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木製パレットはどうやって処分したらいいの?

コンテナのデバン二ングや商品入荷後に溜まってしまう不要な木製パレット。
これらを「できるだけお金を使わずに」処分するにはどうしたらよいのでしょうか?
不要な木製パレット。どうしたら費用をかけずに処分できる?

中古パレット業者に売却する

最もコストがかからない方法は中古パレット買取業者に売却する方法です。 業者によっては引取トラック代も負担するので、費用を一切かけることなく売却益をあげる事も可能です。

売却できるパレットとは?

売却できるパレットとは、言い方を変えれば中古パレット買取業者が「買取りたい」と思うパレットになります。その条件とは、

1.パレットサイズが同じであること
殆どの中古パレット業者はサイズがバラバラのパレットは買取りしません。理由は買い手がつかないからです。
またパレットサイズが同じでも、業者によって「買取可能なサイズ」と「買取対象外のサイズ」があります。これは業者によって違いますので複数の業者に問合せされるとよいかと思います。

※売れやすいサイズ
・1100x1100
・1400x1100
・1200x800
・1200x1000

輸入デバン後の不要な木製パレット。全て同じサイズで揃っていると売却の可能性が高まる。

2.まとまった枚数であること
目安としては100枚以上から買取対象となるかと思います。持ち込みの場合は少量でも引き受けるところもあると思いますが、保管場所渡しの場合は4トン車満載程度の枚数が必要と思います。

※4トン車満載:100~180枚(パレットサイズ、重量により変動します)
※10トン車満載:250~300枚程度(パレットサイズにより変動します)

ユーロパレット(1200×800)の大型車積込みの様子。積載枚数は300枚。

3.近くであること
中古パレット買取業者は回収したパレットを保管倉庫に輸送する必要があるため、できるだけ近くの現場から引取りたいと考えています。目安としては同じ地方内(関東地方内、近畿地方内など)が、引取範囲と考えるといいかと思います。
中には全国を対象にした買取業者もいますので、いろいろと声掛けしてみて下さい。

4.ダメージが少ないこと
中古パレットはリユース(再び中古パレットとして販売される)されるため、ダメージのあるパレットは買取対象外になってしまいます。主に下記のパレットは買取対象外品となります。
・板割れ、板抜けがある
・黒色化、灰色化している(長期の屋外保管が原因)
・腐食している
・劣化している

買取りギリギリの品質。灰色化しているが南洋材なので耐荷重1000㎏は維持している。

売却できないパレットとは?

1.ネーム入りパレットはダメ
レンタルパレットや「~製紙」「~化学」等のネーム入りパレットはネーム企業の所有物なので、買取業者への売却は原則できません。ただしネームの企業自身が売却を希望している場合や、所有権が放棄された場合は売却可能となります。
ちなみに輸入で使用されたパレットの殆どは所有者(輸入者)自身が売却を希望する事が多いので、問題なく売却できます。

2.サイズがバラバラ
いろんなサイズや仕様のものは売却が難しいです。なぜなら中古パレット買取業者の先の顧客(中古パレットユーザー)は同じサイズのパレットを求めるため、サイズがバラバラなものは買ってもらえないからです。
売却するためには同じサイズでまとめてみてから中古買取業者に買取可否を問合せるといいと思います。

サイズや仕様がバラバラなものを売却するのは難しい。

3.ダメージのあるもの
中古パレットはリユース(再び中古パレットとして販売される)されるため、ダメージのあるパレットは買取対象外になってしまいます。主に下記のパレットは買取対象外品となります。
・板割れ、板抜けがある
・黒色化、灰色化している(長期の屋外保管が原因)
・腐食している
・劣化している

冷凍倉庫で長年使用されたパレット。板割れ、劣化、臭いの付着などで買取対象外となった。

4.枚数が少ない
目安としては100枚以下の場合は買取業者が回収トラックを無料でまわすことが難しくなるため、売却が難しくなります。但し持ち込みならOKという買取業者もいます。

100枚以下の買取依頼の問合せも多いです。持ち込みなら受ける買取業者も多くいます。

結論

これらの条件はあくまでも目安の一つです。中古パレット業者によって買取条件は様々ですので、複数の業者を検索して問合せされる事をお勧めします。

※ PalletExpress運営会社(エスコット㈱)の全国買取サービスです。クリックで問合せページが開きます。



無料引取りする業者に持ち込む

1.製紙パレットは専門会社へ
「~製紙」と書かれたパレットは㈱製紙パレット機構という製紙パレット専用の回収会社があるので連絡してみてください。無料で引取してくれます。
■株式会社製紙パレット機構  https://www.spallet.co.jp/

2.バイオマス発電
以前はバイオマス発電事業者が無料で不要パレットの引き受けをできるという話がありました。最近の状況は現在調査中です。

産廃業者に処分を委託する

産廃事業者へ処分委託する際には「木屑専業」の業者へ委託するのがベストです。なぜなら木屑専業者は 木材リサイクルに特化した施設や容積の大きい引取車両を持っているため、コストを抑えた処理が可能だからです。

関東では東京ボード工業横浜エコロジーなどが有名です。